女性の健康を支える「フェムテック」
近年、女性の健康をサポートする技術「フェムテック（Femtech）」が急速に進化していますが、今回は、この言葉はあまり聞いた事がないという方にも分かりやすく、昨年から続くトレンドの「フェムテック」についてご紹介して参ります！
「フェムテック（Femtech）」とは、「Female（女性）」と「Technology（技術）」を組み合わせた言葉で、生理管理や妊活、更年期ケアなど、女性のライフステージごとの健康を支える製品やサービスを指します。特に昨年から今年にかけては、AIを活用したヘルスケアアプリや、より高機能なウェアラブルデバイスが注目されています。
1. ホルモンバランスを整えるウェアラブルデバイス
フェムテック分野では、ウェアラブル機器が進化を遂げています。特に注目されているのが、月経周期の予測やホルモンバランスの変化をトラッキングできるデバイスです。
◉Oura Ring（オーラリング）：指にはめるだけで体温・心拍数・睡眠の質を計測し、ホルモンバランスの変化を把握でき、特に妊活やPMS（月経前症候群）対策として活用する女性が増えています。
◉Ava Bracelet（アヴァ ブレスレット）：手首につけることで排卵予測や妊活サポートを行うデバイス。ナイトモードで睡眠中にデータを収集し、基礎体温の変化を把握できます。
これらのデバイスを活用することで、毎月の体調の変化を予測し、より適切なセルフケアが可能になります。
2. ナチュラル＆オーガニックなセルフケアアイテム
ホルモンバランスの乱れによるストレスや冷え、肌荒れを和らげるため、ナチュラル志向のフェムテックアイテムが人気を集めています。
◉Looni（ルーニ）：ホルモンバランスを整えるためのサプリメントブランド。生理痛やPMSの症状を和らげる成分を含み、自然な形での体調管理をサポートします。
◉Rael（ラエル）：オーガニックコットン製の生理用品を展開するブランド。生理中のかぶれや不快感を軽減し、敏感肌の女性にも支持されています。
◉Moon Juice（ムーンジュース）：ストレスホルモンを抑えるアダプトゲン配合のハーブティーやサプリメントを提供。リラックスしながら体調を整えられると話題になっています。
特に2024年は、CBD（カンナビジオール）や漢方を取り入れたリラクゼーションアイテムも注目されており、ストレスケアとフェムテックが融合する流れが加速しているようです！
3. 更年期ケアの進化
フェムテックは、若い世代だけでなく更年期を迎える女性にも寄り添う技術へと発展しています。以下、アプリやオンラインケアのご紹介です。
◉Clue（クルー）無料：シンプルなデザインと直感的な操作性が特徴のアプリです。更年期症状の記録や、健康データの統合が簡単にできるため、初めての方にもおすすめです。
◉Elektra Health（エレクトラヘルス）：更年期の女性向けに、専門家のアドバイスやサポートプログラムを提供するオンラインサービス。栄養や運動、メンタルヘルスまで包括的にサポートしてくれます。
◉MYLILY（マイリリー）：数少ない、日本国内の更年期女性向けに特化したオンライン診療。もちろん日本語OK。
女性は、月経、妊娠出産、更年期など、ライフステージによって健康課題があり、普段の生活や仕事など、社会活動に影響を及ぼすことも少なくありません。特に、人それぞれにやってくる時期や内容も違う更年期の体調の変化に関しては、なかなか理解を得られていないように思います。そして、日本においては、海外よりもこういった女性に対するケアが圧倒的に少ないのも事実。今まで頑張ってきた女性がずっと健やかでいる為に、もっと国産アプリなどが充実する事を願います。
4. AIを活用したパーソナライズケア
今後のフェムテックのキーワードは「パーソナライズ」。AIを活用し、一人ひとりに合った健康管理が可能になりつつあります。
◉Flo（フロー）：AIが生理周期を学習し、月経や排卵を予測するアプリ。妊活やPMS対策にも活用されています。
◉Bellabeat（ベラビート）：女性専用のヘルストラッカー。ストレスレベルや睡眠の質を分析し、最適なセルフケアを提案します。
このように、AIを活用したフェムテックが増えることで、より個人に最適化された健康管理が可能になって行きます！
以上、フェムテックについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか^^？フェムテックは今後、女性の健康をより快適に、前向きに支える技術として進化していきそうですね。企業（JAL、博報堂など）や自治体も積極的にフェムテックを取り入れ始めており、この流れが進んでいく事を期待したいですね！
ではでは、また(^o^)/